ウェブアクセシビリティへの取り組みについて

9月に入ってだいぶ涼しくなり、毎日すごしやすいですね。
今回はウェブアクセシビリティビギナーの私がウェブアクセシビリティについて
現時点で勉強した際にわかったことた知ったこと、
あとは私自身が感じた事をまとめておこうと思います。

ウェブアクセシビリティってどんなことするの?

私も含め、ウェブアクセシビリティを対応するとなると世の中のwebデザイナー諸君は結構な抵抗感があるんじゃないかと思います。
そもそも「何を、どこまで、対応するか」の基準がわかっておらず、それ以前にどうすればJISX8341の水準をクリアするのか知らない
というものが根底にあります。

実際に JIS規格を見るとわかるのですが、普段あまり意識していない内容から構築段階ですでに実装しているような対応方法まで記述されています。
実装するにあたり『抵抗感』があるものは「文字の大小」や「コントラスト比」なのではないかと感じました。
デザイナーにとっては『文字の大小』も『コントラスト比』もレイアウトが崩れたり、自分がいい!と感じる色を使用できなかったりと
モヤモヤしてしまう部分が多いと思いおます。

JISの規格表を読めば、おそらくデザイナーやコーダであれば構築段階で納得できるような対応が紹介されていることがあるようです。
どうマークアップするといいのか、という判断はJISの規格表を読むことからはじめることをおすすめします。

そもそもJIS X 8341-3:2016って何?

まず前提にJIS(日本工業規格)とは何かをしる必要があります。
JIS(日本工業規格)とは、日本国内における工業標準化の促進を目的とする『工業標準化法』(昭和24年)に基づいて制定される国家規格を指します。
「JIS」は”Japanese Industrial Standards”の頭文字をとったもので、「日本工業規格」が正式名称です。
(引用:https://waic.jp/docs/jis2016/understanding/201604/)

では、JIS X 8341-3:2016とは?
『JIS X 8341-3:2016』の正式名称は”高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス”です。

社会基盤としてのインターネットの重要性が高まって、ICTを活用して提供される公共サービスが充実していく中で、それらのサービスが利用できない場合の不利益が深刻化しているのです。
例えば、高齢者や障害者がホームページなどから避難場所に関する情報を取得できなかったりパソコンなどによる手続きができないという問題が発生し、
社会生活で多大な不利益が発生したり、災害時などに必要な情報が届かない状況となれば生命の危機に直面する可能性があると大変なことになります。
公的機関のホームページなどで提供される情報や機能が特定の人に利用できないということが起きないように、
提供者はホームページをJIS X 8341に対応することで、アクセシブルなホームページなどを作成することが求めれているというわけです。

この規格でいう「ウェブコンテンツ」は、ブラウザや支援技術などのユーザエージェントを介して利用者に提供されるあらゆるコンテンツを指しており、次のようなものが挙げられています。
■ウェブサイト
■ウェブアプリケーション
■ウェブシステム
■携帯端末などを用いて利用されるコンテンツ
■イントラネットの業務用システム
■電子マニュアル
■CD-ROM などの記録媒体を介して配布される電子文書

JIS X 8341-3:2016は、高齢者や障害のある人を含む全ての利用者が、使用している端末、ウェブブラウザ、支援技術などに関係なく、ウェブコンテンツを利用することができるようにすることを目的としており、
その背景には上述したような高齢者・障害者のデジタルディバイド解消のためのうごきがあります。
そしてJIS規格にそったウェブコンテンツが満たすべきアクセシビリティの品質基準として、レベルA、レベルAA、レベルAAAという3つのレベルの達成基準が定められています。

で、具体的にどういったことやればいいの?

現在アクセシビリティ対応については進行中なので
ある程度すべてわかったら再度ブログに投稿する予定ですが

①慣用句使用の注意が奥が深い
②ブロックスキップの達成基準について知っておく
③コントラスト比に注意をする
④視覚的表示の達成基準を理解する

という点を気を付けるといいように感じます。

慣用句使用の注意が奥が深い

JIS規格の中に「3.1.3 一般的ではない用語の達成基準」の項目で「慣用句」が指摘されています。
日本語は難しいため慣用句は直接翻訳すると、言語や文化の独特の表現があるため、誤解して伝わってしまう場合があります。
アクセシビリティに取り組むまで慣用句が直訳されてしまう可能性を考えていなかったので、「ああ、確かに!」と思いました。
マークアップだけでなく、コンテンツ内の言葉の選び方もアクセシビリティには重要になります。
お客様に原稿をいただいてサイトに反映する際にもすこし注意する必要があるようです。

ブロックスキップの達成基準について知っておく

JIS規格の中に「ブロックスキップの達成基準」というのがあります。
これは、実装しているものを見ると「なるほどな」と感心するレベルです。

ブロックスキップを達成するには、リンクを使ってコンテンツまでナビゲーションする方法や、
見出しやリストを使ってコンテンツをまとめる方法などがあります。

基本的にはキーボードを使用してナビゲーションやコンテンツやしっかりとたどりつけるように
ソースを組んでいく必要があります。

例えば、基本的には「tabキー」でメニューへ最初は移動するのですが
これを毎回繰り返すと、コンテンツ内容をすぐに把握したいので
ひたすらTabキーを連打する必要がでてきます。

そこで、ページ上部にコンテンツ本文へのリンクを設定してあげる工夫を設けることで
聴覚や肢体が不自由な方にもアクセスしやすいナビゲーションを設けることができます。

コントラスト比に注意をする

画像や写真にかんしてはこのコントラスト比は無視することができます。
ただ、既存のロゴからwebサイトをデザインするなんてことはよくある話で
そのロゴがコントラスト比をクリアしているかどうかは調べる必要があります。

コントラスト比に適応させていくと、デザイン上使用したい色などは使用できなくなることも
多く、構築段階でしっかりテストを行いながら進めていく必要があります。

視覚的表示の達成基準を理解する

JIS規格の中に「1.4.8 視覚的表示の達成基準」という項目があり、これは段落中の行送りの間隔が指定されていることや、テキストの両端揃えがJISには推奨されていないそうです。
これらに関しては、デザイナー、コーダー共に気を付ける必要がある内容です。

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現状に関して私が理解しているのはこれくらいになります。
また、もろもろわかり次第追記、すべてをまとめたブログを書こうと思います~!