私たちはウェブサイト制作をメインにしている会社ですが、その仕事の本質はお客様を知るというところにあると考えています。
ウェブサイト制作会社もピンからキリまであって、お客様に言われたことだけやってウェブサイトをつくっている会社もありますが、やはり関わるからにはしっかりとその会社のことを知ってウェブサイトをつくるべきだと筆者は考えます。
なぜなら、質の高いウェブサイトはお客様のこと知らないままではつくれないからです。
ウェブが広告媒体のひとつである以上、私たちはお客(企業)様のことやさらにその奥の経営部分に干渉させていただく機会が非常に多いと言えます。
そのためウェブ制作にはマーケティングとブランディングが多少なりともセットになってきます。
ただ、『ブランディングってそもそもなんなの?』
『ブランディングを専門にしている会社もあるけど会社によって微妙に定義が違うよね?』
というところに行きつくこともよくある話。
最近読んでいるマーケティングの本にも「ブランディング」という曖昧な言葉に踊らされるな、
的なことが書いてありましたが「ブランディング」自体は抽象的な言葉であり結局のところ定めている定義というのは会社、人によって違うと思います。
そこで、今回は筆者が考えるブランディングをダラダラとまとめてみたいと思います。
あくまで個人の考えなので、筆者が属している会社の考えとも少し異なるかもしれません。
(弊社のお客様は混同しないようにご注意を)
筆者が考えるブランディングとは
ある特定の商品またはサービスがあります。
これを私たち一般消費者が「識別」そして「認識」されることを
筆者は『ブランディング』と呼んでいます。
さらにここには感情が入ります。
筆者が考えるブランディングとは一般消費者から好ましい感情を得ている商品やサービス
が広く認識にされていること、となります。
例えば
「ハンバーガーといえば?」『マクドナルド!』
と答える人もいれば
・モスバーガー
・ロッテリア
・フレッシュネスバーガー
・バーガーキッチン
と答える人もいるでしょう。
このように純粋想起できるすべての企業はブランディングに成功しているのです。
なぜならみんなが「マクドナルド」と聞いただけで「ハンバーガー屋さん」だとわかるからです。
世界的なブランディングに成功している企業もあれば、地域に根付いてブランディングに成功している会社もあります。
どんなに良い商品でも一般消費者が「識別」そして「認識」していけなければそれは
ブランディングができてないことになります。
なぜブランディングが必要なのか
新しく商品やサービスを創っている人も、既存の商品を何とか売りたい人も
ブランディングがなぜ必要なのかわかっていないかもしれません。
そもそもブランディングを行えばどういう効果が得られるのか。
ブランディングを行うことで『認知の拡大や価値の創出』を行えます。
筆者はこれらがブランディングの役割だと考えています。
広告をただ打つだけでは費用が掛かるだけで、その効果がどれほどのものだったのか大きな反響がなければ
分かりません。ブランディングは新しい顧客接点の1つとしてどの企業も行う必要があるのです。
ブランディングには共感がとても大切
演劇、映画、本など私たちは当時者ではないにも関わらず感情移入をしてしまいます。
それらはすべて対象物への共感のひとつです。
ブランディングも共感が必要不可欠になります。
共感を得るためには「ブランドストーリー」と呼ばれるものが必要です。
ブランドストーリーというと大層なものに感じるかもしれませんが、知らず知らずのうちに何かを生み出している企業はブランドストーリーを構築しているものです。
それらのストーリーの中から一般消費者が共感できる内容をピックアップして伝えます。
魅力を理解し、納得してもらい購入を促すためにブランドストーリーをつくるのです。
ブランドストーリーをつくってみよう
ブランドストーリーを作る際に気を付ける点をまとめました。
・ぶれない軸のあるストーリーをつくろう
・競合比較をされても、強みをしっかりアピールできるようにしよう
・抽象的な表現は控えよう
・ストーリー作成に関わる人全員が同じ認識になるように100文字程度に抑えよう
・感情を動かす内容になるよう心がけよう
ブランドストーリーを作成する際にキーとなってくるのがブランドパートナーの設定です。
自分たちが生み出した商品やサービスを買ってくれる、使ってくれる最良の顧客を創出しその人たちへ向けて
響くストーリーを生み出します。
ブランドパートナーを具体的な人として創出し終わったら、ストーリーのベースを一度作成しましょう。
その上で自社や競合他社、市場の調査を行う必要があります。
そしてコンセプト等を設定し、最初につくったベースをら徐々によくなるように改良していくと良いでしょう。
認知度=ブランディング?
筆者は認知度=ブランディングだとは思いません。
ブランディングは「なにかのイメージと一緒に記憶される」ことがと考えるからです。
製品の機能にばかり目がいってしまい、そのブランドが伝えたいイメージをおろそかにしてしまっては
ブランディングの意味がありません。
「なにかのイメージと一緒に記憶される」とはどういうことか。
例えば「あいめる」というボディソープを販売するとします。
その際に
『サッパリの洗いあがりなのに、お肌はしっとり
AIが人の嗅覚を研究して誰からも愛される香りをまとえるボディソープ』
といったメッセージを出すとします。
これを消費者が見た時に「AI、誰にでも愛される香り」というイメージを持ってもらうことができます。
このイメージを育てることが重要になります。
中長期的な目で見るとこのイメージの効果は大きい力になります。
・夏で汗をかきやすい ⇒ さっぱり流したい
・体臭が気になる ⇒ 体臭と混じらないいい香りをまといたい
・乾燥する ⇒ 保湿できるものがよい
この条件を満たす商品を思い浮かべてください。
それは普段あなたが使っているボディソープかもしれないし、先ほど紹介した「あいめる」というボディソープかもしれません。
なぜその商品が頭に浮かんだかというと、それは私たちの頭の中に記憶されているブランドに対するイメージが導き出しているからです。
そのためイメージをしっかりと形成することは大変重要になります。
ブランディングまとめ
ブランディング自体はどの企業でも取り組む必要があります。
ただ「ブランディングってこういうものだよね」という曖昧な枠組みで取り組まず
ブランディングとはなんなのかどういったことをすればいいのかをしっかり理解したうえで
取り組む必要があります。
私たちはウェブサイト制作という広告の一部を担っている会社ではありますが
こういったブランディングやマーケティングも含めてご提案するのがどちらにとってもWIN&WINだと思いますので
これからも精進していけたらと考えています。
一人語りのブログになってしまった笑